2010.12.02

デジタルで写真やデザインをする人は必ず気にするカラーバランス。なにをやるにしてもディスプレイやプリンタの色を正確に出すことが必要なのです。正確な色表示に近づけるために、目視でやってもできないことはないのですが、そもそも正確な色を知っている&眼の調子が良くないとハードルが高い作業なのです。
ですので、色の補正・校正を自動でやってくれるツールの出番なのです。
巷では、i1やColorMunkiなど多種多様がありますが、今回はディスプレイの色補正(カラーキャリブレーション)だけでなく、プリンタのキャリブレーションまで一貫してできるDatacolorのSpyder 3 Studio SRを購入してみました。
昨年まではかなりお高かったのですが、Datacolorに買収されたおかげで価格改定→かなりお求めやすくなりました。
ちなみに今まではhueyという簡易ディスプレイキャリブレータを使っていたのですが、USBに差しても認識しなくなった、つまり壊れてしまったのでツール入れ替え&アップグレードという意味もあります。

このSpyder 3 Studio SRは、ディスプレイキャリブレータのSpyder 3 EliteとプリンタキャリブレータのSpyder 3 Print SR、撮影時のグレーバランス補正用のSpyder Cubeの3つがセットになっています。
EliteはSpyderシリーズ最高機種だけあってそれ単体で3万円弱、Cubeも1万円弱するものなので、トータルだとお買い得でしょうか。
さすがにStudioと銘打っているだけあって、ちゃんとしたアタッシュケース(中には除湿剤入り)にはいってきます。ちょっと高級感がありますが、かさばって置く場所に困るのと、ちょっとだけ昔感(一昔前のプロ御用達銀箱を想像させる)のです。まあ頑丈だし、これだけデカイと無くすことがないのでありがたいのですが。
で、さっそくディスプレイのキャリブレーションを行ってみました。

キャリブレーション自体は5〜10分程度で終了。
白点→黒点→赤→緑→青→白点微調整→グレースケール
といったプロセスです。
結論としては、しっかり補正してくれました。hueyと同じ程度の色味にみえるので、hueyも頑張っていたんだなぁとしみじみ。ディスプレイだけでよければ、hueyだけでも十分かもしれません。
閑話休題
そして肝心の測定色域は
こんな感じ。ちなみにMacBook Pro 13インチ(Mid2010)のLEDバックライト液晶ディスプレイ(光沢)です。
sRGBに近いくらいはしっかり出てくれていますね。NTSCやAdobeRGBには緑の色域が遠く及びませんが、ノートPCでこれなら十分でしょう。
これからガシガシ使い込んでいきますよ、と。
次は他のディスプレイとプリンタのキャリブレーションかな。
関連タグ:Spyder3
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